2020/11/16 10:00



自宅で過ごすことが増えたり、親しい人になかなか会えないという状況が続いていますよね。そんな日々も長くなるとだんだんと心が落ち込みやすくなったり、モヤモヤとした気持ちを抱えたりしやすくなってしまいます。気分転換に外に行くことも難しい中では、自宅でできる手軽なメンタル面のケアを取り入れていくのがおすすめです。

 

そこで取り入れていただきたいのがハーブです。ハーブにはメンタル面や身体に対してさまざまな優れた効用があります。とくに香りを楽しんだり、ハーブティーとして飲んだり、入浴剤に使ったりと使い勝手が良いこともハーブの魅力です。今回は大変な状況をもっと軽やかに過ごすため、ハーブを取り入れた自宅のセルフケアについてのご紹介です。


ハーブはなぜ心にいいの?


ハーブと言うと、ミントやローズマリー、バジルなどが有名ですが、その歴史はなんと古代エジプトまで遡ることができます。人間は植物の香りを古くから祈りや瞑想、呪術などに用いてきました。そして、ハーブはハーブティーとして飲むだけでなく、飲み薬や塗り薬などとして治療目的に用いると優れた効果をもたらすことが先人たちの経験によりわかっていたのです。

 

ハーブが持つ香りと効果はさまざまな医学や治療において応用され、例えば西洋医学、アーユルヴェーダ、漢方など世界中でいまも主流となっている医学の基礎となっていると言っても過言ではありません。日本にも古くからよもぎ、どくだみといったハーブがあり、民間療法として使われてきました。

 

とくに、アロマテラピーはハーブが持つ精油の香りを直接嗅ぐことで心と体のメンテナンスができる方法で、ヨガや瞑想とも関連が深いメソッドではないでしょうか。香りは鼻を通ってダイレクトに脳に届き、精神安定や鎮静などに対して即効性をもたらします。そのものをハーブティーや料理に用いれば、香りだけでなく内側から身体的なメリットも期待できるなど、ハーブはとても気軽に幅広く日常で楽しむことができます。


心に効くハーブの効果と種類


ハーブといっても非常にさまざまな種類があります。スーパーのハーブコーナーにはスペアミント、ディルなどの西洋ハーブなどがありますが、例えばパクチー(コリアンダー)はタイハーブ、シソは和ハーブの一種です。では、さまざまなハーブがある中で、心のメンテナンスに効果が優れているのはどんなハーブなのでしょうか?

 

 

睡眠トラブルを抱えている

 

大変な状況の中では、なかなか寝られない、すぐに目が覚めてしまうなど睡眠のトラブルも抱えがちになります。睡眠のトラブルにおすすめのハーブとしては、ユーカリ、月桃、ラベンダー、レモンバーム、カモミールなどがあります。

 

とくにレモンバームはスーパーなどでも手に入りやすいタイプで、レモンのようなスッキリとした香りで興奮を落ち着かせたり、気持ちの落ち込みを和らげたりする効果があります。抗ウイルス作用・抗菌作用があることもポイントです。

 

 

ショックや落ち込みが強いとき

 

大切な人と離れ離れになったとき、予期せぬできごとなどでショックを受けたときもハーブが力になってくれます。無理に元気を出そうとするのではなく、少しその場に留まることが必要なときに辛い気持ちに寄り添って心を穏やかにさせてくれるようなハーブがおすすめです。例えば、メリッサ、フランキンセンスなどのアロマや、青森ヒバなど日本の樹木の香りもおすすめです。

 

また、もう少しで元気を取り戻せそうなときは、レモンやジンジャーなど前向きになれるハーブや、ジャスミンなどが感情を排出する手助けをしてくれます。料理やお茶として取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

不安や抑うつ状態から脱したいとき

 

漠然と不安感がつきまとったり、どんよりとモヤっとするような状態が続いたりしたときは、早めの対策が大切です。ただ、不安が強い状態ではなかなか睡眠も十分にとることが難しくなります。そんな時には、パッションフラワーやセントジョーンズワート、ローマンカモミールなどがおすすめです。ただし、セントジョーンズワートは医薬品との飲み合わせが悪いこともあるので、治療中の方は医師または薬剤師に相談してからお試しください。


ハーブを日常に簡単に取り入れるには?


ハーブを取り入れるといっても、ハードルが高い、難しそうと感じる方も多いでしょう。でも、ハーブはとても簡単に食卓や生活に取り入れられるものです。ぜひ、次の使い方を参考に、ハーブを日常に取り入れてみてください。


 

 

生のハーブを料理や入浴剤、ハーブティーに用いる

 

一番簡単に、そしてフレッシュなハーブを実感できるのが、生のハーブを用いる方法です。もちろん乾燥ハーブも良いですが、生のハーブは香りがフレッシュです。スーパーの野菜コーナーでハーブを見つけたら、料理やハーブティーに使ってみましょう。肉や魚料理、サラダなどに加えれば、格段に風味が変わって食卓が豊かになります。残ってしまったハーブは入浴剤としても使えます。

 

スパイスコーナーも活用してみる

 

生のハーブはすぐに傷んでしまう、使い方が難しいという方は、乾燥ハーブを使うのも手です。ハーブを取り扱うショップではさまざまな乾燥ハーブが手に入ります。また、近くにお店がない場合でも、スーパーのスパイスコーナーはハーブの宝庫です。カルダモン、シナモン、ローレルなど、料理やお菓子づくり、飲み物などに使ってみましょう。選ぶポイントは匂いが好きかどうかです。「いい香りだなあ」と瞬間に感じられるものならば、きっとあなたの力になってくれるでしょう。

 

自宅で栽培するのも楽しみの一つ

 

ハーブに慣れ親しんできたら、自宅で栽培するのもおすすめです。小さなプランターを用意して、数種類のハーブを寄せ植えすれば見栄えも良く、欲しいときに欲しい量だけ使えて経済的です。時期によって栽培しやすいハーブがあるので、お好みで選んでみましょう。土を触ることも心をほぐしてくれますよ。

 

 

 

ハーブは私たちの生活を豊かに、快適なものにしてくれる、自然界の恵の一つです。育てたりするのは大変という方はもちろん身近なお店で手に入るもので十分です。ぜひ、お好きなハーブを日常に取り入れてみることから始めてみてください。ハーブの不思議なパワーがきっとあなたのココロをやさしく後押ししてくれるはずです。




ライター:笹尾真波