2020/10/19 10:00
ヨガの練習の前に何を食べるか、どれくらい前に食事を済ませておけばいいの?と迷ったことはありませんか?
食事の内容やタイミングによってはヨガの練習の妨げになるばかりか、体に余計な負担を与えてしまうこともあります。効果的にヨガを行うためにも、ヨガ前後の食事のタイミングと食べ物の選び方を知っておきましょう。
体を動かす前の食事のタイミングとおすすめの食べ物
体を動かす前はしっかりエネルギーや栄養を摂っておきたいと思う一方で、運動して胃が気持ち悪くなることは避けたいですよね。ヨガの前はどれくらい前までに、何を食べるのが正解なのでしょうか?
2時間前までになるべく食べ終えておく
体を動かす前は、なるべく2時間以上、軽いものでも1時間前までに食事を済ませておくのが理想です。お腹を捻るポーズや、逆転のポーズなどで気持ち悪くなりやすく、ヨガの練習にも支障を来してしまいます。消化物が胃腸に残っていると、どうしても意識もエネルギーも消化に向かってしまい、体も重たく感じて集中しづらくなるという影響もあります。
とくにヨガの練習を朝に行う場合は、食べるタイミングが難しいですよね?なるべく空腹な状態の方が深く集中することができ、ポーズの妨げにもならないのでおすすめです。仕事や家事の兼ね合いでどうしても食べてからヨガに行きたい場合は、なるべくスープなど胃腸の負担にならないものを選ぶようにしましょう。
具体的にはどんなものを食べればいいの?
ヨガの前はなるべく空腹に近い状態が理想ですが、あまりに空腹すぎると血糖値が下がって練習中に具合が悪くなってしまう可能性もあります。最低限必要な栄養を補うことができて、胃腸の負担が少ないものを選びましょう。
・味噌汁(豆腐や良く煮た野菜など)
・フルーツ(バナナ1本、りんご半分など)
・茶色い炭水化物(全粒パン)
・おにぎり、おかゆ
・スープ
などであれば、練習の2時間前に食べても、それほど胃腸に負担にはなりません。
また、昼食後と夕食の間にヨガの練習を行う場合は、お昼を腹7ー8分目程度にとどめておき、脂っこいものは避けることをおすすめします。
筋力アップにタンパク質やアミノ酸を補給する
筋肉をつけたい、筋肉を落としたくないという場合は、すぐにエネルギーに変わりやすい、フルーツや炭水化物などから糖質を補給しておきましょう。体の中の糖質が足りないと、代わりに筋肉を分解してタンパク質がエネルギー源として使われてしまい、結果的に筋肉量が減って痩せづらい体になってしまう可能性があります。
さらに、エクササイズ効果を期待するならば、エネルギー効率を高める栄養を意識的に取り入れてみましょう。代謝アップに関わるタンパク質やアミノ酸は大豆製品にも多く含まれています。例えば豆乳や豆腐など、またはソイプロテインなどを活用してみるか、時間がないときはゼリー飲料などの栄養補助食品もおすすめです。
体を動かした後の食事のタイミングとおすすめの食べ物
運動が終わるとお腹も空いてしまうので、ついつい食べてしまいがち。しかし、食事の内容やタイミングによっては、体に負担になってしまうことも。運動が終わった後はどんなタイミングで何を食べると良いのでしょうか?
ヨガの後は最低1時間空ける
ヨガの直後は体の血流が良くなっているため、すぐに食事すると消化不良を起こすことがあります。消化には胃腸に血流を多く集める必要がありますが、ヨガで全身に血行が行き渡っていると消化機能が低下してしまうからです。
目安としては1時間から2時間待ってからが理想です。ただ、仕事や予定の関係でなるべく早く食べたいという場合には、最低でも30分程度は待ってから消化に良いものを食べましょう。
また、運動によってビタミンやミネラルを消費しているので、フルーツやスムージーなどで栄養補給するのもおすすめです。血行が良くなっているタイミングをうまく利用して、水分を多めに摂取して体に溜まった老廃物の排出を促すと良いでしょう。
具体的にはどんなものがおすすめ?
ヨガなど運動の後は栄養吸収がとても良い状態です。食べると太ると思われがちですが、それは何をどの程度食べるかによります。タンパク質を意識的に摂ると筋力アップにつながります。
タンパク質を補うのであれば、脂っこいものではなく、蒸した鶏肉や豆類などを乗せたサラダ、魚料理などがおすすめです。
・蒸した鶏肉
・豆サラダ
・具沢山スープ
・スムージー
・キヌアや玄米などの茶色い炭水化物
・ヨーグルト
・プロテインバー、プロテインドリンク
以上のようにタンパク質が豊富なものを中心に、適量の炭水化物とフレッシュな野菜とくだものを組み合わせれば完璧です。ただし、ヨガで運動したからといって、食べ過ぎないように気をつけましょう。
ヨガの前後の食事は何かと気を使うものです。事前に準備しておくか、定番のものを決めておくと、うっかりと余計なものを食べてしまう失敗もなくなります。ぜひ、前後の食事の取り方に気をつけながら、効果的にヨガを行ってくださいね。
ライター:笹尾真波